2021年7月31日(土)
五輪強行下 「宣言」6都府県に拡大
自らの責任語らず 首相会見
菅義偉首相は30日、緊急事態宣言の追加・延長の決定を受け、首相官邸で記者会見しました。感染が急増している理由について、デルタ株の拡大があると指摘した上で、「若い世代の方々からは『コロナは怖い病気ではない』という声も聞かれる」などと発言。感染拡大を招いた自らの責任については一切語らず、国民に押し付ける無責任な態度に終始しました。
記者からは、「東京五輪が開催される中で、首相の自粛を求めるメッセージが乏しいことが国民の危機感の欠如につながっているのでは」と質問が飛びましたが、菅首相は自身の責任については明確に答えず、「人流は減っている」と繰り返し、「自宅でテレビ観戦をして声援を送っていただければ」と述べ、開催強行姿勢を崩しませんでした。
医療体制については、「このまま感染拡大すれば病床逼迫(ひっぱく)の恐れがある」「保健所による入院調整に負担がかかり、自宅待機者が増えている現状だ」と述べる一方で、具体的な対策は示しませんでした。