2021年7月20日(火)
障害者支援団体が抗議
五輪音楽担当の小山田氏問題 組織委に「重い説明責任」
東京五輪の開会式に音楽制作で参加するミュージシャンの小山田圭吾さん(52)が、学生時代にいじめの加害者だったことを音楽雑誌のインタビューで語っていた問題に対し、知的障害者の権利擁護と政策提言を行う「全国手をつなぐ育成会連合会」は18日、声明を発表しました。
声明は、「障害の有無にかかわらず、いじめや虐待は許されるものではない」と批判。いじめのターゲットが、反撃される可能性が低い障害のあるクラスメートだったことに「強く抗議する」としています。
インタビューでの小山田さんの発言を「極めて露悪的」で障害者差別につながる部分もあると指摘しました。
「いかなる差別をも伴うことなく」とする五輪憲章にふれ、なぜ小山田さんが自身を「楽曲提供を担当するにふさわしいと考えたのか、理解に苦しむ」と強調。小山田さんの留任を決断したにもかかわらず、説明をしていない大会組織委員会に対しては「重い説明責任がある」と指摘します。
今般の事案に「五輪・パラリンピックを楽しめない気持ちになった障害のある人や家族、関係者が多数いることについては、強く指摘しておきたい」と訴えます。