2021年7月20日(火)
中高生8割 校則に疑問
“説明受けてない”53%
共産党がアンケート HPで公表
日本共産党の「校則問題プロジェクト」が4月から6月末までインターネットで実施し、約3000人から回答があった「校則アンケート」の集計結果がまとまりました。日本共産党のホームページで、分割して順次発表します。
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19日公表の第1回は、結果全体の概要の前編です。中高生の8割が校則に疑問を持ち、半数近くが校則があることで「監視されているようで窮屈」と回答したことが分かりました。
アンケートには、全国から中学・高校生1453人、保護者561人、教職員246人、市民694人が回答しました。
「校則で疑問に思うものはありますか?」との問いには中高生の82・2%、保護者の85・6%、教職員の91・5%が「はい」と答えました。
中高生が「疑問に思う校則」(複数回答)は、「ツーブロックなど特定の髪型の禁止」71%、「靴下の色、長さ、ポイントなどの指定」59・9%、「髪の長さや結び方の指定」56・8%、「髪染めの禁止」55・6%などとなっています。
中高生に「校則があることでどんな影響がありましたか?」(同)を聞いたところ、「監視されているようで窮屈」との回答が47%と、5割近くに上りました。次いで「とても疲れる」37・4%、「気持ちが落ち込む」29・6%。「とくに影響はない」は28・7%でした。「校則を守る理由について説明はあったか」には「説明を受けていない」が52・7%と半数を占め、説明を受けた中高生のうち71・5%が「説明に納得していない」と答えています。
心からの声 生かしたい
梅村さえこ・党校則問題プロジェクト責任者は「関係者の思いや考えを知りたくて、アンケートには記述式の問いを多く取り入れました。中高生の心からの訴えを生かしたい。それぞれの回答に解決のヒントがあるとも感じています。みなさんと結果を共有しながら、取り組みを本格化させたい」と話しています。