2021年7月19日(月)
表現の自由 関西で守った
大阪 盛況の「不自由展」閉幕
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大阪市中央区の府立労働センター(「エル・おおさか」)で開かれた「表現の不自由展かんさい 消されたものたち」は18日、3日間の会期を終えました。連日、朝の段階で入場整理券が予定枚数に達する盛況で、延べ1300人が来場しました。
会場に脅迫文が送られるなどで東京と名古屋では延期や中止に追い込まれ、大阪でも開催が危ぶまれていました。実行委員会のメンバーは「いろいろな市民の方々が自発的に、会場や大阪府に申し入れたり、実行委員会に協力を申し出たりしてくれました。これ(妨害)を許してたらあかんという市民の思いが固まってできた。表現の自由を関西で守った」と話しました。
京都から訪れた大学生の女性(23)は「名古屋まで行って見られなかったので、今日は見られて良かったです。けど、なぜこれが展示できなかったのかとモヤモヤも感じました」と話しました。大阪市に住む男性(43)は「これで展示できなくなるんやと衝撃を受けました。多くの人が見られるようにして、それぞれが考え話し合える社会にならないといけない」と話しました。
会場に設置された寄せ書きボードには「私たちの社会が何から目を背けてきたのか、その一部を見ることができた」「少女像に会えるのを待ってました」「開催ありがとう」など多くのメッセージが寄せられました。