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2021年7月9日(金)

不自由展 郵便物破裂

名古屋 客ら退避 主催者抗議

 「私たちの『表現の不自由展・その後』展」が開催されている名古屋市民ギャラリー栄(中区)で8日午前9時半ごろ、同館に届いた郵便物を館長が開封したところ、爆竹のようなものが数発破裂しました。けが人はいませんでした。

 同館はスタッフと観覧客を一時退避させ、ギャラリー全体の使用を中止。同展主催の「表現の不自由展・その後をつなげる愛知の会」は、この日の開催中止を決定しました。

 「つなげる会」の中谷雄二(弁護士)、久野綾子両共同代表らが会見し、施設側と警察から説明がないとし、分かり次第、法的措置を取ると抗議。中谷弁護士は「あいちトリエンナーレ(2019年)で見ることができなかった人たちと一緒に見て、考える機会をつくるための展示。戦前のような暴力や脅迫による言論封殺、『表現の自由』侵害を断固として許してはいけない」。久野氏は「会場使用は河村たかし市長も認めたもの。市も責任を持って調査し、一刻も早く再開できるようにしてほしい」と話しました。

 見守り当番をしていた自由法曹団愛知支部の久野由詠弁護士は、施設側に「一時退避の根拠が示されていない。展示中断は認められない」「捜査と安全確保は別。早期に再開できるようにせよ」などと申し入れたことを報告しました。

 同展は6日から開催し11日までの予定。2日間で1000人近くが訪れていました。


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