2021年7月3日(土)
PCR検査 すすめた公明?
「医療が崩壊」との抑制論放置
公明党の山口那津男代表は6月29日、同党の東京都議選候補の応援演説で「高齢者施設などでコロナクラスターが発生しないよう事前にチェックするよう、PCR検査を定期的にやるべきだと提案した」「公明党の訴えが実って、実現した」などと発言しました。高齢者施設への社会的検査を“公明党の成果”というなら、白を黒という暴論です。
そもそも厚生労働省は「PCR検査を広げると医療崩壊を起こす」との暴論を振りまき、抑制してきました。政権と自公両党はそれを放置し、検査の拡大には消極的でした。
PCR検査に消極的な自公政権に検査拡充を一貫して求めてきたのは日本共産党です。
日本共産党の志位和夫委員長は2020年6月の衆院予算委員会で積極的感染防止戦略としてPCR検査体制の拡充を求め、21年1月の衆院本会議での代表質問でPCR検査を拡充し、無症状者も含む感染者を把握・保護することで、感染者数を減らすことを求めました。さらに、同年2月に、全額国の費用負担で高齢者施設などへの一斉・定期的検査を求めました。
これらを受けてようやく今年1月以降、当時緊急事態宣言が出ていた10都府県に定期的な社会的検査の実施を指示しましたが、いまだに不十分な状況です。公明党はPCR検査について、まずこれまでの対応を反省するのが筋でしょう。(若)