2021年6月27日(日)
横一線の大接戦―尾崎氏(北多摩1区)・原氏(同4区)必勝を
志位委員長が熱く訴え
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新型コロナ対策と東京五輪・パラリンピック問題が大争点になっている東京都議選(7月4日投票)。最初の週末となった26日、日本共産党は都議候補を先頭に、党幹部、支部・後援会がフル回転しました。志位和夫委員長は東村山市と清瀬市で、小池晃書記局長は台東と荒川、墨田、葛飾で、それぞれ必勝に向け「命を守る1票は共産党に」と全力で支持を呼びかけました。自民党が議席回復への執念を燃やし、各地に閣僚や幹部を投入し活動を強めるもと、どの選挙区も文字通り1票を争う大激戦になっています。
志位和夫委員長は、横一線の大接戦、大激戦となっている北多摩1区(定数3)の尾崎あや子候補、北多摩4区(定数2)の原のり子候補=いずれも現=を何としても押し上げようと、東村山市・久米川駅前と清瀬市・清瀬駅前で街頭演説を行いました。志位氏が「最後の最後まで、支持の輪を広げ抜いてください」と心をこめて熱い訴えを行うと、いずれの宣伝でも聴衆は大きな拍手で応えました。
志位氏は、自民、公明両党の都政で、都立病院を16から8、保健所を71から31に半減し、特に多摩地域の保健所は17から7に減らしたとのべ、「その結果がコロナ危機での医療と保健所の疲弊とひっ迫です」と指摘。小池都政は八つの都立病院と六つの公社病院の独立行政法人化を進めているとして、「これにより『もうけ優先』に変わり、感染症や周産期、小児、救急などが切り捨てられてしまう危険があります」と批判しました。
志位氏は、「独法化は北多摩北部地域でも大問題です」として、都立清瀬小児病院が2010年の廃止時、存続を求める住民運動を受け、廃止の代替として小児科、小児救急を新設した公社多摩北部医療センターがスタートしたと紹介。同地域でお産ができる医療機関がほとんどないなか、多摩北部医療センターに産科とNICUをつくってほしいという願いが切実になっているが、「独法化は、充実の道を閉ざし、縮小されてしまう危険があります」とのべ、「独法化をやめ、多摩北部医療センターに産科・NICUを、保健所の復活を――この一票を日本共産党にどうか寄せてください」と訴えました。
〈北多摩1区〉
志位氏は、定数3に5人が争う北多摩1区で、尾崎氏は2期8年間で、「本会議・委員会で161回の質問を行い、都議会トップクラスです。他の候補を圧倒する素晴らしい働きをしてきました」と紹介。同時に、「だからこそ激しい『尾崎落とし』の攻撃があり、当落線上の大激戦、大接戦になっています」とのべ、「『宝の議席』を3度、押し上げてください」と訴えました。
尾崎氏は、「市民の声で都政を動かしてきた」とのべ、認可保育所の1・7倍に増やし、小・中学校の普通教室や体育館へのエアコン設置など豊か実績をあげ、「一票の争い、どうか都政を変える私に託してください」と訴えました。
大塚恵美子・元東村山市議(生活者ネットワーク)が尾崎氏の当選でジェンダー平等を進めようと応援演説しました。
〈北多摩4区〉
志位氏は、定数2の議席をめぐって文字通り激烈な争いとなっている北多摩4区で、原氏について、「困難な方々に寄り添う温かさと、いったん決めたらやり通す強い信念を持った素晴らしい政治家です」とのべ、「原さんは障害の特性に応じた仕事を拡大しようと求め続け、都庁で、来年度から知的障害者の正規職員採用がスタートすることになりました」と紹介。「素晴らしい政治家だからこそ、激しい『原落とし』の攻撃がかけられており、横一線の超大接戦、大激戦になっています」と強調し、最後までの支持拡大を訴えました。
原氏は、都議会代表質問で、保健所体制の拡充を求めて、必ず実現したいとのべ、「多摩北部医療センターの拡充をはじめ、地域医療を守る声、党派を超えて寄せてください」と訴えました。
アニメーション映画監督の有原誠治氏が応援演説しました。
両街頭演説で、宮本徹衆院議員が司会を務めました。