2021年6月24日(木)
大激戦 局面打開し必ず躍進を
都議選必勝、全都・全国決起集会
志位委員長が報告
あす告示
東京都議選(25日告示)の投票日まで10日に迫った23日、日本共産党は党本部で「都議選必勝、全都・全国決起集会」を開きました。志位和夫委員長が選挙情勢を報告し、「勝敗は、文字通り残る10日間の一日一日の奮闘にかかっています。心ひとつに底力を出し切って必ず勝利をつかもう」と心を込めて呼びかけました。白石たみお都議(品川区)、原純子予定候補(江戸川区)、田辺良彦党都委員長が決意表明しました。(全文)
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都議選はいずれの選挙区でも各党がしのぎを削る大激戦の様相です。志位氏は現瞬間の情勢判断として、「わが党の到達点は、なお現有議席確保にはかなりの距離があります」と報告しました。
同時に、「わが党の政治論戦は、あらゆる面で他党を圧倒しており、訴えが届いたところでは有権者から熱い反応が寄せられ、支持がどんどん広がる状況があります」とのべ、「残る10日間、この訴えを全有権者規模で浸透させることができれば、現有議席を確保し、前進、躍進を勝ち取ることは十分に可能です」と訴えました。
どうやって躍進の道を切り開くか―。志位氏は政治論戦での圧倒的リードを深い確信にし、全都民に広げようと呼びかけ、次の4点を強調しました。
第1は、日本共産党が提起してきた争点が、どれも都議選の客観的な争点になっているということです。
志位氏は、コロナ対応や五輪問題、カジノや都立・公社病院の独法化さらには羽田新ルート、ジェンダー平等や多摩格差問題が質問の主要項目に据えられたNHKの都議選候補者アンケートにふれ、「都議選における政治論戦の全体が、わが党がつくりだした土俵の上での論戦になってきています」と強調しました。その上で、「この点を深い確信にして、攻めに攻め、支持を広げに広げぬこう」と呼びかけました。
第2は、新型コロナをどうやって封じ込めるかという問題です。
志位氏は「わが党が節々で提起してきた方向でこそ、コロナから命と暮らしを守ることができることがいよいよ鮮明になっています」と指摘しました。
その上で志位氏は、政府と都に「コロナ封じ込め」を戦略目標に据え、(1)ワクチンの迅速な接種と大規模な検査をセットで行う(2)十分な補償と生活支援を行い、営業とくらしを守る(3)医療を削る政治をあらためる―の3点で、政治の責任を果たすことを求めると表明しました。
第3は、五輪・パラリンピック問題をどうやって訴えていくかという問題です。
志位氏は「『五輪より命を優先』で広く都民的団結をつくりながら、『五輪は中止できる』ことを訴え抜き、都民を激励していく、“二枚腰”の論戦を貫きたい」と強調し、次の2点を提起しました。
まず、「五輪より命を優先する政治を」という訴えについてです。
志位氏は、「『五輪開催はやむを得ない』と考えている人も含めて、『有観客などとんでもない』『子どもたちを動員するな』など、圧倒的多数の人々が一致するのではないでしょうか。そうした声を一つに集めて、『五輪より命を大切にする政治を―の願いを共産党へ』と訴えぬこう」と呼びかけました。
もう一つは、五輪は自然災害ではない、政治の決断でいつであれ中止できることです。
志位氏はこれらを踏まえこう呼びかけました。「都議選で、五輪開催を固執する自民、公明、都民ファーストに厳しい審判を下し、『五輪を中止し、コロナ収束にあらゆる力の集中を』と訴えている日本共産党を躍進させれば、五輪は止められる―このことを堂々と訴えぬきましょう」
第4は、躍進した党都議団の実績と値打ちを大いに語るとともに、個々の候補者の実績・魅力を大いに語るということです。志位氏はこの中で、他党議員、都職員、メディアから寄せられる党都議団・候補者への注目と評価の声を紹介しました。
その上で志位氏は、「躍進への道をこじあける上で、決定的なのは、宣伝・組織戦で、勝利に必要なやるべきことを、文字通りやりぬくことです」と強調しました。
この中で、自民、公明、都民ファ陣営からかけられる党候補者への異常な「大丈夫論」に言及し、「勝利に必要な宣伝・組織活動をやりぬくことで、卑劣な『共産党落とし』の攻撃を断固として打ち破ろうではありませんか」と呼びかけました。
「今回の都議選は、わが党の都議選のたたかいの歴史の中でも、こんなにも重大な意義をもち、そしてやりがいのある都議選はありません」。志位氏は、報告の最後にこう述べ、都議選の三つの意義を明らかにしました。
第1は、都議選が新型コロナ・パンデミックという未曽有の大災害の中でたたかわれ、東京五輪の是非が大争点になるもとで、都民の命と暮らしに直結する死活的意義をもつものとなっているということです。
第2は、都議選での日本共産党の躍進は、秋にたたかわれる総選挙において、市民と野党の共闘を成功させ、政権交代を実現し、新しい政権=野党連合政権=をつくる最大の力となることです。
第3は、総選挙でのわが党自身の躍進にとって決定的な意義を持つものとなることです。
志位氏はこの中で、8年前、都議選での日本共産党の躍進が、直後の国政選挙での躍進につながったことを振り返り、「都議選での躍進を必ず勝ち取り、続く総選挙で『850万、15%以上』を勝ち取る連続躍進を果たそうではありませんか」と力を込めました。