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2021年6月17日(木)

“勝負の夏”今国会の成果生かし都議選・総選挙躍進を

党国会議員団総会 志位委員長があいさつ

 第204通常国会が16日、閉会しました。日本共産党は国会議員団総会を開き、志位和夫委員長があいさつ。新型コロナウイルス感染症から国民の命を守る論戦や市民と野党の共闘の前進など党国会議員団が果たした役割を強調し、「この夏は“勝負の夏”になります。東京都議選、総選挙躍進の先頭に立って奮闘を」と呼びかけました。(志位委員長のあいさつ)


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(写真)議員団総会であいさつする志位和夫委員長=16日、参院議員会館

 志位氏は冒頭、同日未明、政府・与党が土地利用規制法を強行採決したことに「強い憤りをもって抗議する」と表明。「違憲立法を廃止する新たなたたかいに取り組む」と述べました。野党が提起した国会会期延長を政府・与党が拒否したことに対し「政治の責任放棄というほかない」と抗議しました。

 そのうえで、今国会で日本共産党議員団が、(1)市民と野党の共闘を前に進め、(2)党ならではの先駆的役割を果たすという二つの面から重要な成果をあげたと指摘しました。

 野党共闘では、2021年度の政府予算案に対し総額36兆円の組み替え動議を立憲民主党と共同で提出したことをあげ「コロナ対策で政権担当能力を示した」と強調。世論と運動、共闘の力で入管法改定案を廃案に追い込むとともに、三つの国政選挙で野党が全勝し、立憲民主党との党首会談で総選挙にむけた協議開始で一致したとして「今国会を通じ共闘は着実な一歩前進を勝ち取りました。総選挙で政権交代、新しい政権―野党連合政権の実現へあらゆる力を注ごう」と訴えました。

 党の先駆的論戦と活動では、コロナ収束にむけ積極的提言を行い、東京五輪・パラリンピックを中止し、コロナ収束への集中を一貫して訴えてきたことをあげました。党の主張が国民多数の世論となり政府の五輪対応にも影響を与え、都議選の大争点となったと述べました。

 批判と不安を感じつつ「中止は難しいのでは」との一部の声に触れ、「国民にさらなる我慢を強いながら、感染拡大の巨大なリスクを抱える五輪だけは何が何でも強行する支離滅裂な政治は、国民との矛盾をいっそう広げざるをえない」と指摘。「五輪は自然現象ではない。政治が決断すればいつであれ中止できる」と述べ、都議選での共産党躍進が中止に追い込む力だと訴えました。

 コロナ対応として「暮らしSOS」を呼びかけ、一貫して困っている人の支援に取り組んだ党議員団の役割を力説。病床削減推進法や高齢者医療費2倍化法など医療破壊の大悪法の問題点を暴き出したことは重要だと述べると同時に、小学校での35人学級を実現したことは大きな成果だと強調しました。

 改憲国民投票法改定について志位氏は、反対を貫いた党のたたかいの意義を強調。同時に、自民党が「改憲4項目」の議論を憲法審査会に持ち込もうとして以来3年間、9国会にわたり改憲案づくりの議論を許さなかったことは市民と野党の共闘の重要な成果だと述べ「総選挙で改憲策動に終止符を打つ審判を」と語りました。

 志位氏は、目前に迫った都議選について、「現時点での情勢分析では現有議席確保にかなりの距離がある」とするとともに、政治論戦では他を圧倒し、宣伝・組織戦での遅れを抜本的に打開できれば前進・躍進も可能だとして、議員団が都党組織と心一つに頑張りぬくことを訴え。同時に、総選挙の比例で「850万票、15%以上」の獲得にむけた奮闘を呼びかけました。

 志位氏が最後に、「今年の夏は文字通りの“勝負の夏”になります。躍進の先頭にたって奮闘することを誓い合おう」と述べると、参加者は大きな拍手でこたえました。


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