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2021年6月15日(火)

事故野放し「悔しい」

沖縄・うるま PFOS流出に抗議

 沖縄県うるま市昆布の米陸軍貯油施設の消火用貯水槽から人体に有害な有機フッ素化合物PFOS(ピーホス)・PFOA(ピーホア)を含む汚染水が流出した事故で、同市島ぐるみ会議は14日、同貯水槽の前で抗議集会を開き、怒りの声を上げました。

 県によると米側は、最大650ガロン(2460リットル)が流出した可能性があると説明しています。

 米側は10日の貯水槽の定期点検時に汚染水の流出を把握。しかし米側の日本政府を通じての県やうるま市への第一報は、11日夕方でした。

 県は12日、日本政府や市とともに同施設内に立ち入り、視察。流出した排水路とつながっている天願川などの施設周辺5地点で採水・調査しました。

 2日には同市津堅(つけん)島で米軍ヘリ不時着事故があったばかりです。相次ぐ米軍の事故に集会参加者(78)は「悔しい」と訴えました。

 マイクを握った同市島ぐるみ会議共同代表の照屋寛之氏は、事件・事故が起こるのは「基地が野放しになっているからだ」と批判。日米地位協定は「アメリカ任せ、アメリカ言いなりだ」と述べ、「基地は撤去以外にない」と訴えました。

 集会では、流出の原因究明、貯水槽周辺の土壌及び天願川の汚染調査などを米軍と沖縄防衛局に求める決議が採択されました。新型コロナウイルス感染防止対策として参加者の間隔を空け、短時間で行われました。


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