2021年6月15日(火)
校則見直しを文科省が通知
教育委へ「絶えず積極的に」
共通理解持つのが重要
共産党が改善を繰り返し求める
生徒の下着の色や髪形を指定して点検する人権侵害ともいえる校則や指導が問題となるなか、文部科学省は児童生徒の実情や保護者の考え方などを踏まえて校則を絶えず積極的に見直すよう求める通知を全国の教育委員会に出しました。通知は8日付。校則見直しで考慮すべきこととしてほかに地域の状況、社会の常識、時代の進展を挙げています。
通知は「校則は、学校が教育目的を達成するために必要かつ合理的な範囲内において定められるもの」とし、校則が真に効果を上げるには「内容や必要性について児童生徒・保護者との間に共通理解を持つようにすることが重要」だと指摘。校則の見直しに児童生徒が参加することで、校則への理解を深めたり、主体性を培ったりする機会にもなるとしています。
また、下着の色指定などについて見直しを促し全ての学校で改定された岐阜県教育委員会の事例や、学級や生徒総会での議論を校則改定に反映した公立中学校の事例を紹介しています。
日本共産党の吉良よし子議員は3月21日の参院文教科学委員会で、理不尽な校則が子どもの心を傷つけている問題を取り上げ「おかしいと思ったら意見していいし、変えられると子どもたちに伝えてほしい」と要望。萩生田光一文科相は「おかしな校則を変えようと高校生や中学生が声を上げることはいいことだ」と応じていました。日本共産党は東京都議会でも理不尽な校則の改善を繰り返し求めてきました。