2021年6月11日(金)
脱石炭・原発 市民の声
環境団体 政府に署名27万人分提出
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気候変動問題が議題となる主要7カ国首脳会議(G7)直前の10日、環境団体や市民団体は脱石炭と脱原発を求める27万人分の署名を政府に提出しました。提出に続き、国会前など全国122カ所でスタンディング行動をしました。
署名は、中長期のエネルギー政策を定める「エネルギー基本計画」での再生可能エネルギーの目標を2030年に60%以上、50年に100%とし、原発や石炭火力を廃止することを求めています。署名提出会見ではオンラインも含めて30人が発言。Green TEAのeriさんは「若い人たちの未来を奪うと分かっているのに石炭や原発を止めないのはおかしい。ナイーブ(世間知らず)に聞こえるかもしれないが、命より大切なものってあるだろうか」と投げかけました。フライデーズ・フォー・フューチャー(未来のための金曜日)東京の黒部睦さんは「国が廃止を掲げなければ(石炭や原発は)全廃できない」と指摘しました。
国際環境NGO「FoE Japan」の吉田明子さんは「署名27万と100カ所以上のスタンディングが市民の声」と強調。エネルギー基本計画が原発や石炭維持で議論されていることについて、「いったいなんでこんなことになっているんだろう。市民の声を反映してください」と主張しました。