2021年6月9日(水)
頻繁に事故 おかしい
米軍ヘリ不時着 沖縄副知事、政府に抗議
沖縄県うるま市の津堅(つけん)島で2日夜に米海兵隊普天間基地(同県宜野湾市)所属のUH1ヘリコプターが民家から約120メートルの畑に不時着した事故について、同県の謝花喜一郎副知事は県庁で8日、外務省沖縄事務所の橋本尚文特命全権大使と田中利則沖縄防衛局長を呼び、抗議しました。
謝花副知事は、今回の不時着を事故ではなく「予防着陸」と表現している米軍側を「全然違う」と批判。「一歩間違えば人命・財産に関わる」と強調しましたが、田中局長は、「予防着陸」とした米軍の発表を、そのまま報告しました。
謝花副知事は、米軍機の事故が、2016年12月のMV22オスプレイの同県名護市沖への墜落や、18年1月の伊計島(うるま市)への米軍ヘリ不時着など後を絶たず、「頻繁に起こること自体がおかしい」「二度と起こさないという思いが伝わってこない」と訴えました。
謝花副知事が提出した抗議文は、普天間基地の速やかな運用停止を含む一日も早い危険性の除去と早期閉鎖・返還を図ることなどを求めています。