2021年6月1日(火)
LGBT法案提出見送りの自民批判
小池書記局長「今国会成立は十分可能」
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日本共産党の小池晃書記局長は31日、国会内で記者会見し、自民党幹部が今通常国会会期が残り少ないことを理由にLGBT法案の提出・成立を見送る考えを示したことへの受け止めを問われ、「国会会期はまだ2週間以上残っている。議員連盟としては各党が一致して法案を確認をしている以上、十分審議し成立させるだけの時間はある。要は、自民党にこの法案を通そうという気がないからだ」と厳しく批判しました。
小池氏は、これまで自民党は自ら通したい法案は短い時間でもゴリ押しして成立させてきたことに言及。「今国会に同党が法案を出さないというのは、やはり通したくない法案だと自民党は考えているとみられても仕方がない」と指摘しました。
その上で、自民党議員が「LGBTは道徳的に許されない」などの暴言を口にしたことを示し、「今日もきのうも、性的少数者=LGBTのみなさんが“自分たちの存在をきちんと認めてほしい”と自民党本部前で抗議の声を上げている」と指摘。「あれだけひどい発言で、存在そのものを、尊厳を、人権を踏みにじる発言をして、なおかつ法案を通すことにすら背を向ける態度は許されない」と述べ、自民党の姿勢こそ「道徳的にも、論理的にも、政治的にも認められないと言わざるを得ない」と重ねて批判しました。
小池氏は「自民党の中にも、この法案は通すべきだという声が上がっていると聞いている。党派を超えて、性的少数者の人権を守る責任を国会として果たすべきだ」と表明しました。