2021年5月27日(木)
コーツ氏発言「抗議を」
五輪問題で畑野議員追及
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日本共産党の畑野君枝衆院議員は26日、文部科学委員会で東京五輪・パラリンピック問題について質問しました。
畑野氏は、国際オリンピック委員会(IOC)のジョン・コーツ調整委員長が「緊急事態宣言下でも大会を開催できる」と発言した点について、「政府も同じ考えなのか。抗議すべきではないか」とただしました。
丸川珠代五輪担当相は「日本政府は国民の安全安心が第一」「今後、協議が続くのでIOCには考え方を伝えたい」と答弁し事実上、コーツ氏の発言を否定せざるを得ませんでした。
畑野氏は、21日の調整委員会で明らかになった1万人の医療従事者を3割削減した問題について、「7千人だとしても日本の医療に負担になるのではないか」とつめよりました。
丸川五輪相はその点には答えず、7千人の内訳についても「組織委からどういう分野の人が確保されているか伝えられていない」と答えるにとどまりました。
畑野氏は、選手のけがなどの治療にあたる都内9カ所、都外20カ所の大会指定病院のうち、現在コロナ対応にあたっている病院はどのくらいあるのかをただしたものの、政府ははぐらかした答弁に終始しました。
畑野氏は、五輪と地域医療への負荷を検証する上で、「これらは不可欠な情報だ。組織委や政府が基本情報を明らかにしないで五輪開催は許されない。知らされないから国民の不信も広がっている。情報を開示すべきだ」と強く求めました。
丸川五輪相は「(国民に)理解を得られる情報は、組織委員会に共有するよう、こちらからも相談したい」と答弁しました。