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2021年5月20日(木)

本村氏 謝罪と再発防止迫る

福祉事務所長が人権侵害

 日本共産党の本村伸子議員は13日の衆院総務委員会で、三重県で福祉事務所長が提出した書類の中に生活保護申請者の女性の性格や行動について虚偽の可能性が高い人権侵害の記述があったと指摘し、厚生労働省に対し、問題の調査、本人への謝罪・撤回・名誉回復・再発防止策を迫りました。

 この問題では、1人暮らしの高齢女性が生活保護を申請したところ却下されたため、不服審査請求を行ったのに対して、福祉事務所長は弁明書と調査書類などを審理員に提出。審理員は弁明書と調査書類等を女性に送り、反論書等を提出するよう求めました。

 本村氏は、この文書を受け取った女性は大きなショックを受け、死にたいと追い詰められたことを示し、「生存権を保障するための機関である福祉事務所が、生活保護申請者に対して、虚偽の疑いの高い人権侵害の内容を含む文書を書き、当事者の名誉と尊厳を深く傷つけ、死を考えるような状況に追い詰めたことは絶対に許されることではない」と強調しました。

 山本博司厚労副大臣は、保護受給者に対して丁寧な対応を図るとしつつも、「この事案については処分庁および審査庁の責任において適切に対応すべきもの」と述べるにとどまりました。


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