2021年5月11日(火)
入管法改定案許さぬ 野党力合わせ廃案に
小池書記局長が表明
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日本共産党の小池晃書記局長は10日、国会内で記者会見し、自民、公明の与党が週内の採決を狙っている入管法改定案について、「外国人への人権侵害をさらに悪化させる中身であり、断固廃案を求める。他の野党と力を合わせ、採決強行を阻止する立場でがんばりたい」と表明しました。
小池氏は「非人道的な、国際的にみても異様といわれる無期限・長期の収容を正す中身に一切なっていない」と、法案そのものの問題を指摘しました。加えて、3月に名古屋出入国管理局でスリランカ人のウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=が亡くなった問題で、政府の中間報告を読むと深刻な病状だったと推察できるのに入管が適切な医療をほどこさなかった疑いがあるとし、入管の「重大な責任が問われる」と述べました。
小池氏は、法案審議にかかわって「ウィシュマさんがなぜ亡くなったのか、真相解明が必要だ。採決を強行すれば、国際的にも非難を浴びる」と強調。立憲民主党の枝野幸男代表が、実態解明のない状況で採決に応じるつもりはないと表明したことに触れ、「他の野党と足並みをそろえて臨みたい」と述べました。