2021年5月2日(日)
第92回中央メーデー
志位委員長のあいさつ
日本共産党の志位和夫委員長が1日開かれた第92回中央メーデー集会で、動画で行ったあいさつは次の通りです。
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全国の働く仲間のみなさん、こんにちは。
日本共産党の志位和夫です。
医療・介護従事者をはじめ、新型コロナ感染症の不安・恐怖に直面しながら、国民の命を守るために献身されているみなさんに、心からの敬意と感謝を申し上げます。
労働者の切実な願い、苦しみに心を寄せ、団結の力を発揮し、生活と雇用をまもる防波堤となってたたかっている、すべての働く仲間のみなさんに、熱い連帯のメッセージを送ります。
深刻な感染拡大は菅政権の人災――「コロナ封じ込め」へ責任を果たせ
みなさん。現在の深刻な感染拡大は、コロナ危機が始まって1年余、失敗から何も学ばず、やるべきことを怠ってきた政治の責任であり、菅政権による人災といわねばなりません。
「感染拡大の波がくり返されることはやむを得ない」という政府の姿勢は、決して許されるものではありません。政府には、「波」がくり返されるごとに、多くの人命が損なわれていることへの痛みがないのでしょうか。
「コロナ封じ込め」を戦略目標にすえ、十分な補償、大規模検査、医療機関への減収補填(ほてん)、病床確保のためのあらゆる手だて、ワクチンの迅速な接種への責任をしっかりと果たせ――このことを、政府に強く迫っていこうではありませんか。
「#看護師の五輪派遣は困ります」が大きなうねり――五輪中止を決断せよ
「#看護師の五輪派遣は困ります」の声が大きなうねりになって広がっています。医療崩壊が深刻な形で起こっているさなかに、五輪のために看護師の派遣を要請するなど、正気の沙汰とはいえません。オリンピック・パラリンピックを中止し、コロナ収束にすべての力を集中せよ――このことを強く求めていこうではありませんか。
社会的連帯の力で、コロナの先には安心・希望の新しい日本を
みなさん。コロナ危機がはじまって1年余、私たちは多くのことを学びました。
人間は医療・介護・保育などケアなしには生きていけません。にもかかわらず日本ではケア労働があまりにも粗末に扱われており、今その矛盾が噴き出しています。ケアに手厚い日本をつくっていこうではありませんか。
派遣・パート・アルバイトなど非正規で働く人びと、とくに女性が、深刻な困窮に陥っています。人間らしく働けるルールをつくり、ジェンダー平等社会を築くために力をあわせていきましょう。
一握りの富裕層と大企業はコロナのもとでも莫大(ばくだい)な利益を手にしています。富めるものに応分の課税をし、消費税を5%に減税しようではありませんか。
社会的連帯の力で、コロナの先には、みんなが安心して希望をもって生きることのできる新しい日本をつくろうではありませんか。
希望は共闘に――市民と野党の共闘を成功させ、政権交代を実現しよう
みなさん。希望は、市民と野党の共闘にこそあります。4月25日の三つの国政選挙の勝利をきっかけにして、共闘が一歩前に動きだしました。
きたるべき総選挙で、市民と野党の共闘を必ず成功させ、政権交代を実現し、新しい政権――野党連合政権をつくり、日本の政治を大もとから切り替えようではありませんか。
第92回メーデー万歳! ともにがんばりましょう。