2021年4月28日(水)
「WeNeedCulture」緊急配信
3度目宣言“防げた人災だ”
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演劇、映画、音楽、美術関係者の有志でつくる「WeNeedCulture」は26日、政府による3度目の緊急事態宣言を受けた番組をオンライン上で緊急配信しました。宣言の具体的な内容も先週末の夜に発表され、無観客での開催や中止の決断を2日間ほどでせざるを得なかったと語り、「我慢の限界」「人災だ」など怒りの訴えが相つぎました。
映画監督の西原孝至さんは、とりわけミニシアターは法律に基づかない営業自粛の働きかけにこの間も応じてきたと訴え。「飲食店登録をしていない施設には協力金もありません。我慢の限界です。3度目の宣言は防げた事態であり、人災だとはっきり言いたい」
劇作家の詩森ろばさんは、「これまで出されてきた宣言の時より現場は混乱しています」。この間、座席数を減らすなどの感染拡大防止に努めてきたと強調。「努力してきたのにショックも大きい。繰り返される宣言と支援策もかみ合っていない」とのべました。東京・下北沢にあるライブハウス「LIVE HAUS」店長のスガナミユウさんは、文化庁や経産省の支援策について「新たなイベントや事業に対する助成という政策が明確に失敗だといえる状況です」と語り、根本的な見直しを求めました。
今後の活動について弁護士の馬奈木厳太郎さんは、これまでの文化支援、政策のあり方がコロナ禍で問われていると指摘。「特に文化芸術を支える場や担い手への支援が不十分です。一過性のものではない恒常的な支援を法律の改正も含めて求めていきたい」と語りました。