2021年4月28日(水)
難病患者・重度障害者もワクチン接種優先対象に
血友病患者会が志位委員長に要望書
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日本血友病患者会は27日、難病患者や重度障害者に早期の新型コロナウイルスワクチン接種を求める要望書を、日本共産党の志位和夫委員長に提出しました。
要望書では、国がワクチン接種を優先対象としている重度障害者の定義を「重度の肢体不自由・知的障害が重複した状態」から、「身体障害者福祉法上の1、2級相当」に変更するよう求めています。さらに、接種時期についても、優先順位の高い65歳以上の高齢者と同時期に合わせること、病気と偽る詐病申告による不正防止のための証明書類提出などを要望しました。
同会の佐藤正人会長は、「日本のワクチン接種のスピードは、極めて遅い。医療従事者と高齢者を合わせて4000万人のあとに、基礎疾患のある人800万人、重度障害者200万人と続く。このままのペースで進むと接種できるのが来年になってしまう」と訴えました。
志位氏は、「要望書は当然の内容だ。難病患者や重度障害者の方々が高齢者と同じ時期に接種ができるよう政府に働きかけていく」と応じました。その上で、「日本のワクチン接種は、世界の183カ国中115位と遅れている。医療従事者への2回目の接種は18%、高齢者にはほんの一部しか進んでいない。接種体制を整え、全体をプッシュするなかで、しっかり接種ができるよう求める」と強調しました。
ワクチン接種に密接に関連しているとして、「五輪は中止するべきだと言い続けてきている。接種との関係でも障害以外の何物でもない」と批判しました。佐藤氏も「当然、五輪は中止するべきだ」と賛同。「コロナは人災となっている」と手に力を込めて述べました。
志位氏は、「われわれも人災だと思っている。要望書の内容は全面的に賛同する。力を合わせて、ともにやっていきましょう」と呼びかけました。