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2021年4月27日(火)

医療破壊ノー 広がる運動

窓口負担2倍化反対 署名100万人

病床減やめよ 与野党123議員賛同

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(写真)高齢者医療費の2倍化を許さないと声をあげる人たち=23日、衆院第2議員会館前

 コロナ感染拡大が広がるなか、国民のいのちを脅かす病床削減推進法案(参院厚生労働委員会で審議中)と高齢者医療費2倍化法案(衆院厚労委で審議中)に反対する世論と運動が広がっています。

 75歳以上の医療費窓口負担の2倍化法案に反対する署名は100万人を突破しました。

 開業医でつくる愛知県保険医協会では、2倍化の問題点を知らせるチラシと一体の署名欄付きはがき17・2万枚を一般紙に折り込んだところ、2136通4155人の署名が送られています。

 一言欄には「75歳になれば1割(負担)になると歯を食いしばって負担してきたのに2割になるなんてひどすぎる」(名古屋市・女性)「年金のみの収入で医療費負担が2倍になれば医者にかかるのを2分の1にしなければ…これでは生きていけません」(名古屋市・男性)と訴えています。

 神奈川では、各自治体の社会保障推進協議会が老人クラブや自治会などに署名の協力を申し入れ、5000人を超える署名を寄せた自治会もあります。

 病床削減などをやめて医療・介護の充実を求める「いのち署名」(医療団体連絡会など呼びかけ)は、34万人を突破。与野党議員123人が賛同しています。

 千葉県では、県社会保障推進協議会と千葉労連が共同して病院・介護事業所1100カ所に署名用紙を郵送し65事業所から580人の署名が寄せられています。「署名用紙を10枚追加で送ってください」「署名欄をいっぱいにして送りたいが間に合いますか」などの問い合わせも。

 28日にも2倍化法案の衆院委員会採決がねらわれるなか、中央社会保障推進協議会の山口一秀事務局長は「コロナ感染再拡大で医療拡充を求める声が高まるなか、国民のいのちを脅かす法案は許されません。菅内閣は自己責任を前面に法案を推進しようとしていますが、国会審議で負担増の調査・分析もされていないことが明らかになりました。社会保障における国の責任を放棄する狙いを訴え、声をあげていきたい」と話しています。


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