2021年4月18日(日)
性被害防げ 教材初作成
保育園・幼稚園から大学まで
文科省など
|
子どもへの性犯罪や性暴力に対し、内閣府や文部科学省などは16日、幼稚園や保育園、小中高校、大学用の教材を公表しました。教材作成は初めてで、名称は「生命の安全教育」。
フラワーデモなどは性暴力根絶のためにも性教育が大切であることを訴えており、日本共産党は子どもの年齢や発達段階に即した包括的性教育を公教育にとりいれることを求めてきました。
教材は、幼児や小学校低学年向けで、プールに入る時に「みずぎでかくれるところは じぶんだけのだいじなところ」などと説明。中高生向けでは、性暴力について「あなたが望まない性的な行為はすべて性暴力」だとして、「悪いのは加害者」だと説明しています。
また、「性暴力は身近なところで起こっています」と述べ、恋人からの「デートDV(ドメスティックバイオレンス)」やSNSを通じた性被害の例を掲載し、二次被害への注意喚起など被害者だけでなく、加害者と傍観者にならないための注意点が盛り込まれました。
中学生向けからは、全国共通の被害相談の短縮電話番号「#8891」「#8103」を掲載しました。
教材は、弁護士や大学教授、現職教員らによる有識者検討会が作成。教材に関する指導の手引も作成しました。