2021年4月17日(土)
対象外の検証も必要
ストーカー規制法案で田村智子氏
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相手の所持する物に、承諾なくGPS機器をつけて位置情報を取得したり、拒まれても文書を連続して送る行為などを規制対象に追加するストーカー規制法改正案が9日、参院本会議で採決され、全会一致で可決し、衆院に送付されました。
日本共産党の田村智子議員は8日の参院内閣委員会で、過去の法改正が、被害者の命が奪われる重大事件を契機にしているとして、現行法で対応できない相談や事例を重大事件にしないための検証や対策について質問。とりわけ、規制対象が恋愛感情等を動機とする場合に限られていることに被害者からも問題提起があることを示し、「法規制の対象とならなかった相談事例について具体的な検証が必要ではないか」と求めました。
小此木八郎国家公安委員長は「警察にあるこれまでの経験もふまえ、ストーカー事案の情報を収集し、規制のあり方を適切に判断していく」と述べました。また田村氏は、加害者への更生プログラムの実施強化や更生プログラムに加害者をつなぐ支援を求めました。