本気の検査・対策　大阪で

山下副委員長ら緊急署名呼びかけ

（写真）訴える（左から）辰巳、山下、石川の各氏＝16日、大阪市・天王寺駅前

　大阪府の新型コロナ新規感染者が連日１０００人を超え、「医療崩壊」に直面する中、日本共産党の山下芳生副委員長・参院議員、辰巳孝太郎前参院議員・党府新型コロナ対策本部長、石川多枝党大阪府議団長は１６日、大阪市・天王寺駅前で緊急宣伝を実施。「コロナ封じ込めのために検査、医療の大幅強化を求める」緊急の新署名を広げに広げ、国や府を動かそうと呼びかけました。

　山下氏は「国が大阪府と一緒に力を合わせ、責任をもって国民の命を守る必要がある」と強調。深刻な重症病床不足に陥る中、コロナ重症患者に対応できる医療従事者を国の責任で大阪に派遣する必要があると訴え。命を守り、医療崩壊を進行させないために「大規模検査を抜本的に拡充し無症状感染者を保護することが不可欠。大阪こそ本気の検査・対策が必要だ」と話しました。大阪の感染急拡大について「変異株のまん延を含め国と府は原因を明らかにし、国民に説明する必要がある」と訴えました。

　辰巳氏は、大阪の感染急拡大は吉村洋文知事と松井一郎大阪市長の甘い見込みと対策、検査を軽視し抜本拡充を怠った結果だと指摘。市民や共産党の再三の提案で実現した府内の高齢者・障害者施設での無症状者等への定期ＰＣＲ検査について、府も「クラスターの未然防止に成功した」と効果を認める一方、社会的検査の対象を絞ったために効果を十分に発揮できていないと話しました。

　石川氏は、大阪で自宅療養者が急増する中、飲食店の監視でなく一人も残さずケアする体制を整えることが重要だと訴えました。