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2021年4月16日(金)

温室ガス削減目標 もっと上げて

「私たちの未来を左右」

 異常気象などをもたらす温室効果ガスの排出削減目標を大幅に引き上げるよう政府に求める高校生や大学生が15日、日本外国特派員協会で会見しました。政府が20日にも2030年までの新たな削減目標を決めるのを前に危機感を示し、「これが私たちの未来を左右する」と訴えました。


学生ら会見

 政府は従来、温室効果ガスを30年までに13年比で26%削減する目標でしたが、40%前後に引き上げる見込みと報道されています。学生らは「もっと野心的に」と要求しています。

 大学生(19)は、政府が今も、温室効果ガスを大量に出す石炭火力と、事故のリスクなどがある原子力発電を温存する政策をとるのは「被害を受ける世代ではないからではないか」と不信感を示し、「被害を受ける若者の危機感に目を向けてほしい」と強調。高校生(17)は、エネルギーに関する政策決定の会議の委員が従来産業の代表らで占められていることに触れ、「公平ではない」と指摘しました。

 仙台市からウェブ参加した大学生(22)は、菅義偉首相の50年の排出ゼロ宣言から具体策が進まないことについて、「本当に対策する気があるのか」と批判しました。

 学生らは、バイデン米大統領主催の気候変動サミットが開かれる22日には、東京都や京都市など4カ所で目標引き上げを求めるマーチやスタンディングを予定しています。


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