2021年4月16日(金)
脱炭素掲げ 石炭火発
岩渕氏「輸出の支援やめよ」
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日本共産党の岩渕友議員は7日の参院決算委員会で、国100%出資の国際協力銀行(JBIC)によるベトナム・ブンアン2石炭火力発電事業への融資の撤回、今後の石炭火力発電輸出への公的資金支援を一切の例外を設けずやめるよう迫りました。
ブンアン2への融資は、「地球環境保全」を目的とした枠組みを利用しており、国際的に厳しい批判の声が上がっています。岩渕氏は「脱炭素推進の名目で石炭火力発電への支援を行うことは許されない」と批判。JBICの前田匡史総裁、麻生太郎財務相はともに「政府間の約束で実施するもの」「厳格化した輸出要件にも合致している」と強弁しました。
岩渕氏は、昨年末に決定した新方針「脱炭素移行政策誘導型インフラ輸出支援」について、「脱炭素」を掲げながら石炭火力輸出支援を続けるものだと指摘。「パリ協定の目標との整合性がとれず、化石燃料の座礁資産リスクも高い」「4月中旬開催の気候変動サミットも控え、石炭火力発電の輸出を続けるのか」と迫りました。小泉進次郎環境相は「国際情勢などを見ながら関係省庁と調整し、不断の見直しは必要だ」と述べるにとどまりました。