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2021年4月16日(金)

トリチウム「ゆるキャラ」公開中止へ

山添議員の批判で

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(写真)復興庁が公開していたチラシに掲載されたトリチウムのキャラクター(復興庁のホームページに掲載されていたチラシから抜粋)

 「『トリチウムは安全だ』と意図的に誤解を広げるものだ」―。日本共産党の山添拓議員は14日の参院資源エネルギー調査会で、東京電力福島第1原発から出る汚染水の安全性をPRするため復興庁が「ゆるキャラ」を使ったチラシや動画を公開したことを批判し、見直しを求めました。

 復興庁の角野然生統括官は「適切に見直しを進めることは重要だ」と答弁。復興庁が電通に3億700万円で発注し、チラシや動画作成にかかった費用は数百万円にのぼることも明らかにしました。山添氏は「事故原発から放出されるトリチウムは親しむべき存在ではない」と強調しました。

 地元住民や漁業者の反対の声を無視し、結論ありきで汚染水の海洋放出を進めようとしてきた政府の姿勢を変えない限り、新たな国民の怒りと不信は高まるばかりです。

 復興庁は14日、「ゆるキャラ」を使ったチラシや動画の公開をいったん中止し、見直す考えを表明しました。


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