2021年4月14日(水)
流域治水関連法案 参考人
調整には仲介役必要
衆院国土交通委員会で3月31日、流域治水関連法案の参考人質疑が行われ、日本共産党の高橋千鶴子議員が質問しました。
「上流と下流の調整など流域治水が本当にうまくいくかどうか、鍵は住民参加ではないか」との高橋氏の質問に、中央大学の山田正教授は「上流は下流を守り、下流は上流のありがたさをかみしめる。ベストな選択のために情報を透明化し、かつ調整には仲介役が必要」と答えました。
千葉大学の秋田典子教授は、今回の流域治水について「毛細血管のように大地に張り巡らされている川の恵みの中で暮らしていることを改めて認識し、川とともに暮らす知恵を紡ぐ場づくり」と評価しました。
高梁川の新成羽川ダムの緊急放流を検証した国土問題研究会の磯部作(つくる)副理事長は「電力や農水関係など多くの利水ダムをどう調整していくかが課題。中電は下流まで一気に宣伝車を走らせており、伝達も制度化すべきだ」と答えました。