2021年4月14日(水)
これ以上、海を汚すな
政府 地元の反対無視し決定
撤回せよ 怒る福島
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菅政権が福島第1原発から出る放射性物質トリチウム汚染水の海洋放出方針を決定した13日、福島県庁(福島市)前では政府への抗議と県に撤回を求めるよう迫る声が高く響きました。
「これ以上海を汚すな! 市民会議」が主催する抗議のスタンディングに、福島県内の青年らでつくるDAPPE(ダッぺ、平和と民主主義を守る民主主義アクション)や、ふくしま復興共同センターなどが参加しました。
「海洋放出が進めば環境も生業(なりわい)もつぶされ、福島の漁業は終わってしまう」と避難者。福島市の女性は「健康に影響があると思うと我慢できなくて参加した」と訴えます。
「市民会議」のメンバーは、県に海洋放出を拒否するよう求め、県議会各会派へ要請行動も。同会議の武藤類子氏(67)は「原発事故被害者の県民や国民の十分な理解が得られないのに、強行したことに怒っている。内堀雅雄知事は政府の暴挙を止めてほしい」と力を込めました。
復興共同センターの斎藤富春代表委員は、「福島切り捨てが極まった状況だ。理不尽な政府の対応に引き続き大きく運動を進めていく」と述べました。
日本共産党の神山悦子県議は司会者の求めに応じて県政の状況を報告し、「内堀知事は県民の声を受け国に撤回を迫るべきだ」と訴えました。