2021年4月9日(金)
医療費2倍化止めよう
医療団体 高齢者ら 国会行動
世論広げ、政治変える
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75歳以上の医療費窓口負担2倍化法案が衆議院で審議入りする中、2倍化法案に反対する行動が8日、衆議院第2議員会館前で行われました。参加者は、「医療費窓口負担2倍化止める」「医療費負担2割は生活できない」などのプラカードを掲げてアピールしました。
主催は、医療団体連絡会議、日本高齢期運動連絡会、全日本年金者組合、中央社会保障推進協議会です。
あいさつした全国保険医団体連合会の住江憲勇会長は、高齢者医療費2倍化はコロナ禍で困難を強いられている国民をさらに突き放すものだと強調。「法案審議のさなかも世論を大きくしていこう」と語りました。
全日本民医連の久保田直生常駐理事は、高齢者医療費2倍化で軽減される現役世代の負担は月わずか約30円にとどまると指摘。「現役世代の負担軽減というなら社会保障制度の拡充こそやるべきです」と訴えました。
全日本年金者組合の田中諭副委員長は、「年金も引き下げられ、さらに医療費を2倍にされたら年金生活者は生活していくことさえ大変になる」と話し、法案阻止の行動を呼びかけました。
共産、立民の国会議員が参加。日本共産党の穀田恵二衆院議員は、新型コロナ感染拡大が深刻な下で、医療提供体制のさらなる脆弱(ぜいじゃく)化や患者負担を増やすことは許されないと批判。「野党と市民の共闘で政治を変えていきましょう」と語りました。
参加者は集会後、衆議院厚生労働委員会委員に徹底審議と廃案を求めて要請を行いました。