2021年4月9日(金)
コロナ下「生活守る八策」
衆院北海道2区補選
消費税減税訴える松木氏
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自民党衆院議員だった吉川貴盛元農水相=収賄罪で在宅起訴=の議員辞職に伴う衆院北海道2区補選(13日告示、25日投票)。市民と野党は政権交代をめざし、コロナ禍で命と暮らしを守るため、松木けんこう統一候補(立憲民主党前衆院議員)の勝利へ全力をあげています。
補選は、自民党が候補擁立を見送り、「保守候補」を名乗る維新の会新人や、「自民党員」の無所属新人が出馬する見通しです。
松木氏は、「戦争させない市民の風・北海道」と日本共産党道委員会、立民道連、社民党道連と協定書を結び、「冷酷で強権的な菅政権を終わらせ、政権交代の実現」を高く掲げ、補選勝利へ「最大限の努力をする」ことで合意しました。
命を守るとりで
松木氏は「コロナの中でセーフティーネットが脆弱(ぜいじゃく)な国だということが露呈した。もう一度つくり直す」と語り、コロナ禍の下で「生活を守る八策」を打ち出しています。
この中で、「命を守るとりでの医療の崩壊を食い止めます」として、医療機関への空床補償支援、医療従事者への特別給付金、「国策で削減された保健所機能を増強」すると公約。ひとり親や生活困窮世帯への給付金の再支給、収入が減った学生へ最大20万円支給を掲げています。感染拡大を抑止した上で、経済対策として「消費税減税を実現するために最大限努力したい」と表明しています。
「脱原発をめざす」と主張する松木氏。義父母が東京電力福島第1原発事故で福島県大熊町から避難を強いられ、数カ月後に義母が避難所で倒れて亡くなりました。原発事故の深刻さを感じ、脱原発に向け、「再生可能エネルギーの積極的導入を」と強調します。
違い乗り越えて
「違いを乗り越えて一緒にたたかっていくことは大切だ」と松木氏が振り返るのは、安保法制=戦争法の廃止、立憲主義の回復という野党共闘の「一丁目一番地」の旗印を掲げた市民と野党共闘の始まりの2016年衆院道5区補選です。当時の民進党衆院議員だった松木氏は「やるんなら徹底的にみんなでやったほうがいい」と同僚議員に声をかけ、野党共同街頭宣伝の実現に尽力しました。
今回の2区補選で、松木氏と市民、野党が交わした協定書には「憲法を守り、立憲主義・民主主義を回復」するとの共闘の原点が明記されています。
松木氏は日本共産党道委員会を訪れ、「政権交代をめざし、みなさんとともに頑張りたい」と表明しました。
日本共産党は「8年間の安倍・菅政権に厳しい審判を下す絶好のチャンス。市民と野党が共闘をいっそう強め、菅政権を終わらせ、新しい政権、希望ある日本をつくろう」と党支部・後援会の奮闘を呼びかけています。