2021年4月9日(金)
3国政選とも勝利へ全力 志位氏
日本共産党の志位和夫委員長は8日の会見で、同日告示された参院長野補選と広島再選挙、衆院北海道2区補選について問われ、「全体として筋が通った形で野党統一候補が実現したことは非常に大きな前進だ」と強調し、「3選挙とも必ず勝利するために全力投球で頑張り抜く」と表明しました。
志位氏は3選挙の位置づけについて、「コロナ対策で無為無策を続けてきた菅政権に対する審判の選挙だ」と指摘。同時に「この選挙に勝つことが市民と野党の共闘を大きく発展させる契機になる。総選挙での本格的な共闘体制をつくる上でも重要なたたかいになる」と述べました。
汚染水の海洋放出
志位氏は、東京電力福島第1原発で増える汚染水処理をめぐって、政府が海洋放出を決定する意向を示していることについて問われ、「断固反対だ。政府が決定の強行をしないよう強く求める」と表明しました。
志位氏は、海洋放出について全漁連や地元自治体から断固反対の声が上がっていると指摘。「福島だけでなく宮城、岩手を含めた東北全体の沿岸漁業に携わる方々は特に強く反対している」と強調しました。
東北3県の沿岸漁業は東日本大震災で大きな痛手を受け、まだ回復していないと指摘。「同時に、大不漁とコロナが直撃し、まさに三重苦だ。そこに海洋放出などというのは全くもって言語道断というのが現場の声だ」と強調しました。
学術会議問題
梶田隆章学術会議会長が井上信治科学技術担当相と7日に会談し、井上担当相が学術会議の組織見直し案については「現行組織が最も望ましい」という学術会議の意向を尊重すると述べたことについて問われ、志位氏は「任命拒否の問題を学術会議の在り方にすり替える議論はこれでおしまいにして、問題の核心である任命拒否の問題を解決するべきだ」と述べ、「解決できるのは菅首相しかいない。菅首相が任命拒否を撤回し、任命する以外に解決の方法はない。違憲・違法の状態が続いている。直ちに是正するよう決断を求めたい」と主張しました。