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2021年3月27日(土)

「ブラック校則」改めよ

文科省に高校生ら 署名1万9千人

俳優 東ちづるさんら賛同

 現職の高校教員や高校生らが「ブラック校則」の改善を求める署名約1万9000人分と要望書を26日、文部科学省に提出しました。俳優の東ちづるさん、東京大学教授の本田由紀さんらが賛同人になっています。

 署名は、過度な身だしなみ検査や見た目で生徒を排除するような校則の改善を求めて、岐阜県内の公立高校教員の西村祐二(ペンネーム斉藤ひでみ)さんがオンラインで呼びかけ、約2カ月間で1万8888人分が集まりました。

 文科省に提出した要望書では、学校に制服を強制する権限があるか見解を表明することや校則についての全国的な調査、人権侵害・人格否定・心身の健康を害するような校則・決まりの即刻廃止を教育委員会に通知することなどを求めました。

 署名と要望書の提出に同席した名古屋大学大学院准教授(教育社会学)の内田良さんは「上からルールを押し付けてそれに従う子どもを育てても未来は明るくならない。ルールを自分たちで考えていくという取り組みは非常に重要だ。行政側が働きかけて現場の先生や子どもたちがブラック校則の問題をもっと考えてほしい」と話しました。

 提出後の記者会見で西村さんは「私の学校でもコロナ禍で私服が可能になった。当事者である生徒の意見を尊重し、彼らの内面に寄り添えるような校則のあり方を考えていきたい」と話しました。署名の呼びかけに賛同した私立高校2年の女子生徒は、自身の留学体験を踏まえて「誰しもマイノリティーになり得る」とした上で、「未来の若者を育成する教育現場で校則に関する議論がもっとなされるべきだ」と訴えました。


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