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2021年3月23日(火)

辺野古 工費6割膨張

沖縄 埋め立て3工区416億円

図

 沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設をめぐり、現在、埋め立て工事に着手している三つの工区(図)の契約金額が昨年9月現在で416億円となり、当初契約額259億円(2018年3月)の1・6倍に膨らんだことが明らかになりました。防衛省が19日、野党国会議員で構成される「沖縄等米軍基地問題議員懇談会」の会合で資料を提示しました。

 契約額が変更されたのは、「シュワブ(29)埋立工事」の1~3工区。埋め立て区域の南側にあたります。ただ、工期は21年3月までとなっており、現時点で工事が続いていることから、費用がさらに膨らむことは確実です。

 防衛省は、契約額が膨らんだ理由として、(1)土砂の海上運搬の方法の変更(2)警備業務の追加―などをあげています。いずれも、現場での粘り強い抗議行動を抑え込み、遅れを取り戻そうとした結果によるもの。新基地建設費の総額は9300億円となっていますが、今後も沖縄県や住民らが抗議を続ける限り、工期の遅れや大幅な膨張が避けられません。

 野党側が「今後も同様の工事費増額は生じないのか」と質問したのに対し、防衛省は「適切な予算執行に努める」と述べるにとどまりました。


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