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2021年3月20日(土)

鉄道・住宅の耐震化を

高橋氏 福島沖地震対策ただす

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(写真)質問する高橋千鶴子議員=10日、衆院国交委

 日本共産党の高橋千鶴子議員は10日の衆院国土交通委員会で、2月の福島県沖地震による東北新幹線や住居の被害に対する政府の対策をただしました。

 同地震で、東北新幹線は電柱20本倒壊など約940カ所の被害が発生。東日本大震災以来、JRは橋脚などの耐震強化を行ってきましたが、電柱の耐震化完了は1万4000本のうち2000本にすぎず、倒壊した電柱は未完了のものでした。

 高橋氏は「電柱耐震化状況を報告させ、耐震化を早めるべきだ」と要求。赤羽一嘉国交相は「耐震補強計画の進捗(しんちょく)をフォロー(確認)する」と述べました。

 高橋氏は、住居被害について、福島県での災害救助法の応急修理や被災者生活再建支援法の活用状況を質問。内閣府の内田欽也審議官は「応急修理は福島市などで受付を開始した。被災者生活再建支援法は県内1市2町で適用があり、支援対象が拡大された中規模半壊世帯も19件で適用」と答弁。宮城県で災害救助法適用がない点は「県の判断」だと述べ、「発災直後から複数回にわたり適用を助言した」と答えました。

 高橋氏は、屋根瓦の被害で、国が来年度予算案に恒久的な改修支援制度を盛り込んだと指摘。耐風性能が不十分な屋根瓦等は、自治体が「地域防災計画」で区域指定すれば改修対象とすることを確認し、自治体への周知・徹底を求めました。


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