しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2021年3月16日(火)

米グラミー賞 主要4部門、女性が独占

最優秀楽曲「息ができない」

BLM運動に呼応

 米最高峰の音楽賞「グラミー賞」の第63回授賞式が14日行われ、2020年の最優秀楽曲に黒人女性アーティストH.E.R.(ハー)の「アイ・キャント・ブリーズ(息ができない)」が選ばれました。同曲は白人警官による黒人男性殺害をきっかけに始まった「ブラック・ライブズ・マター(BLM、黒人の命は大事だ)」の抗議行動に応え、昨年6月に発表されました。

 この曲の題名は昨年5月末に中西部ミネソタ州ミネアポリスで殺害された黒人男性ジョージ・フロイドさんが、白人警官から路上に押さえつけられた際に発した言葉。各地のBLM運動でスローガンともなりました。

 「息ができない/私の命が奪われようとしている/息ができない/誰か私のためにたたかってくれますか?」と訴えています。公式ビデオではBLMのデモの様子が描かれています。

 H.E.R.は受賞スピーチで「私の感じる恐怖や痛みが変革をもたらすものになるとは思いもよらなかった」と述べました。

 今回のグラミー賞は最優秀楽曲のほか、最優秀アルバム(テイラー・スイフト)、最優秀レコード(ビリー・アイリッシュ)、最優秀新人(メーガン・ザ・スタリオン)の主要4部門をすべて女性が占めました。(山崎伸治)


pageup