2021年3月16日(火)
参院予算委 共産党議員、政治の焦点に切り込む
文化の担い手支えよ
コロナ禍 学生に給付金再支給を
吉良議員
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日本共産党の吉良よし子議員は15日の参院予算委員会で、長期化するコロナ危機の下、文化芸術に携わる人や学生の困窮が深刻さを増しているとして、直接支援の強化を求めました。
吉良氏は、ライブハウスなどへの文化庁の支援策をめぐり、事業者が同庁に相談すると“まずは経済産業省へ”とたらい回しされ、結局何の支援も受けられなかった事例を挙げ、「支援の谷間に落ちた事業者がいるのは問題だ」と迫りました。
萩生田光一文部科学相は「指摘のあった具体案(事例)や3次補正(追加の支援策)の使い方も含め、私の方で責任もって対応したい」と答えました。
吉良氏は「ライブハウスやクラブ、ミニシアターを『文化の担い手』と位置付け、政府が責任をもって漏れなく支援すべきだ」と強調しました。
さらに、文化庁の支援策はライブや公演などの実施が条件で、「手元資金のない若手アーティストなどは申請もできなかった」と指摘。追加支援も同じ仕組みで、当事者から「何か一芸をやって見せないとお金を渡さない政府の姿勢を変えてほしい」との声が上がっているとして、「文化芸術関係者の今の暮らしと活動を支える、使途を問わない給付で支援すべきだ」と主張しました。萩生田文科相は「その職業だけ給付することにはできない」と述べ、給付に冷たい姿勢を示しました。
吉良氏は、学生の実態について、日本民主青年同盟などによる各地の食料支援で寄せられた「1日パン1個」「寝て空腹をごまかしている」などの声を紹介し、学生支援緊急給付金の再支給を要請。菅首相は、再支給には触れませんでした。
吉良氏は、困窮の根底に、貧困な高等教育政策のもとで高騰する学費の問題があるとし、「予算を抜本的に増やして学費を半額にし、給付奨学金の拡大を」と求めました。