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2021年3月10日(水)

自然壊して再エネ?

奈良 メガソーラー反対 980人提訴

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(写真)デモ行進する原告ら=8日、奈良市

 奈良県平群(へぐり)町の山林48ヘクタールを伐採して大規模太陽光発電所(メガソーラー)を建設する工事の差し止めを求めて、同町の住民ら980人が8日、奈良地方裁判所に提訴しました。「自然破壊のメガソーラーはいらない」と裁判所前で三十数人がアピールしました。

 メガソーラーの事業者は東京都港区虎ノ門のマンションの一室に登録する資本金10万円の会社。経産省のガイドラインに基づく「地域住民とのコミュニケーション」が不十分で、大雨による土砂災害や環境破壊など住民の不安に応えてきませんでした。同社と協定を結んだ町も2万2千ボルトの高圧送電線を町道に埋設することを容認し、住民が納得のいく説明をしていません。埋設のための町道の試掘や、山林の伐採が既に始まっています。

 原告らは同日、奈良市で記者会見を行い、原告の一人で「平群町のメガソーラーを考える会」共同代表の多田恵一さんが「自然破壊、環境破壊によって得られるエネルギーをクリーンエネルギーと言えるか。逆でしょ。もうけるためだけに環境破壊をしようとしている」と訴えました。


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