2021年3月9日(火)
同意のない性交を罪に
法務省検討会 フラワーデモが宣伝
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法務省で刑法改正をめぐる検討会が開催された8日、性暴力のない社会を求めるフラワーデモは同省前でサイレントスタンディングを行いました。国際女性デーでもあるこの日、およそ80人が集まり「日本よ、変わろう!」などが書かれたプラカードや花を手にアピール。検討会委員のひとりで、性暴力被害の当事者団体で一般社団法人「Spring」代表理事の山本潤さんは、集まった人たちに見送られながら検討会へ向かいました。
フラワーデモ呼びかけ人で作家の北原みのりさんは、性暴力を許さないとデモを行ってから約2年。刑法改正に、不同意性交等罪など自分たちが求めてきた内容が盛り込まれるかどうかが重要な局面を迎えていると指摘。「私たちの声を届けていきましょう」とのべました。
各地から集まった、参加者がスピーチしました。横浜市でフラワーデモを主催している森澤法子さんは、自身が父親から受けた性暴力被害を訴え。「明確な暴行や脅迫がなければ、罪に問うことすらできない現状はおかしい。同意のない性交を罰することができる社会へ変えたい」
「フラワーデモ名古屋」呼びかけ人の具ゆりさんは、声をあげ続けたことで、フラワーデモのきっかけの一つとなった性暴力の無罪判決が昨年、名古屋高裁で逆転有罪となったとのべ、「これ以上、性暴力被害者が路上で声をあげ続けなくても良い社会にしたい」と語りました。