2021年3月8日(月)
民主主義冒とく許さぬ
愛知リコール不正 市民が集会
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大村秀章愛知県知事のリコール運動で大規模な不正が発覚し、運動の発端であり、推進した河村たかし名古屋市長の責任を求める市民集会が7日、名古屋市中区で開かれ、250人超が参加しました。主催は「表現の不自由展・その後」をつなげる愛知の会。
リコール運動は昨年、あいちトリエンナーレ「表現の不自由展・その後」(2019年開催)の展示作品への攻撃を発端に、高須克弥「高須クリニック」院長らが呼びかけ。つなげる愛知の会は、「表現の自由への権力介入だ」「歴史をゆがめる運動。許されない」と断固抗議してきました。
同会共同代表の中谷雄二弁護士が基調報告し、河村氏の展示作品への中止要求は、表現の自由に対する重大な侮辱行為と指摘。「不正リコールは法に従って厳重に処分されないと民主主義が形骸化されてしまう。冒とくされた民主主義、地方自治を回復するために、声を上げ、一刻も早く河村を辞めさせよう」と呼びかけました。
不正リコールを許さない市民の会の岩城正光(まさてる)弁護士、署名に名前を使われた安城市の石川翼市議、ジャーナリストの金平茂紀さんが発言。岩城氏は、運動関係者は情報を外部にもらさないように承諾書を書かされていたと報告。「人の名前を勝手に使って数を増やすのは民主主義ではない。名古屋市民の良識が問われている」と力を込めました。香山リカさんがビデオメッセージを送りました。
集会後、「お辞めください河村市長」「不正リコール許せない」と訴えてデモ行進しました。