2021年3月4日(木)
核燃サイクルやめよ
高橋氏「矛盾から目そらすな」
|
日本共産党の高橋千鶴子議員は2月26日の衆院予算委員会分科会で、核燃料サイクルの問題点をただしました。
電気事業連合会は、青森県むつ市の使用済み核燃料中間貯蔵施設をめぐり、共同利用検討に着手したいと国に提案しています。高橋氏は、福井県が原発再稼働の前提条件として、県外で使用済み核燃料を中間貯蔵する候補地を示すよう関西電力に要請した経緯に触れ、電事連による関電救済だと指摘。40年を超える原発を稼働させるだけでなく、他県に核のゴミを押し付けてまで再稼働することは身勝手であり、「許されない」と批判しました。
梶山弘志経済産業相は共同利用案についてコメントを控えるとしつつ、「核燃料サイクルを推進することが重要」と述べました。
高橋氏は、政府が使用済み核燃料を再処理したMOX(ウラン・プルトニウム混合酸化物)燃料を原発で使用するプルサーマルを推進してサイクルを回そうとしていることに対し、再処理しなければ使用済み核燃料プールが満杯になり、再処理だけなら(利用目的のない)プルトニウムがたまりすぎるため、「その場しのぎで『矛盾』に目をつぶっているにすぎない」と批判しました。
梶山経産相は「核燃料サイクルを引き続き推進することが重要」と繰り返し述べるだけでした。