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2021年2月24日(水)

性犯罪「刑法変えて」

当事者支援団体「スプリング」がイベント

 性暴力被害の当事者支援団体「スプリング」は23日、オンラインイベント「#WithYouで変えよう刑法性犯罪」を開催しました。現行の強制性交等罪の構成要件である「暴行・脅迫」要件の見直しと不同意性交等罪の新設に向け、相手の意思を尊重する「性的同意」を広げようと呼びかけました。

 法改正を議論している法務省の検討会委員の山本潤・スプリング代表理事は、検討会で「性的同意」が必ずしも共有されておらず、「私たちが性的同意に信念を持つことが問われている」と強調。同意のない性交を適切に処罰するため、「威迫、不意打ち、偽計(ぎけい)、欺罔(ぎもう)、監禁、無意識、薬物、洗脳、恐怖、障害、疾患などに加えて、『その他意思に反した』性的行為を要件」とした不同意性交等罪の新設を求めました。

 評論家の荻上チキ氏は「法の解釈や運用に国民が違和感を抱いていることを国は正面から受け止めるべきだ」と述べました。

 2017年の法改正で積み残された課題として、上司や教員など地位関係を利用した犯罪類型の新設や、13歳未満の性的保護年齢(性交同意年齢)の引き上げ、公訴時効(強制性交等罪で10年)の撤廃・延長などが必要だと交流されました。


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