2021年2月22日(月)
馬毛島訓練移転 回答せず
防衛省が市民の質問状に
鹿児島県西之表市の馬毛(まげ)島への米空母艦載機離着陸訓練(FCLP)移転をめぐり、防衛省は、市内7団体が昨年12月に提出した公開質問状に対して期限を1カ月過ぎても回答していないことが分かりました。
日本共産党の田村貴昭議員が、1月末の西之表市長選で基地化に反対する八板俊輔氏が再選したことを受け、「民意を受け止めよ」と迫ったのに対し、岸信夫防衛相は「地元の理解と協力を得るのが重要だ」(15日、衆院予算委員会)と答弁していました。ところが、「理解と協力を得る」ための説明責任を果たさず、なし崩し的に計画を進める姿勢が際立っています。
質問状は、住民説明会などの防衛省の説明で解消できない疑問をまとめたもの。▽建設計画は決定事項なのか▽市長選で建設反対の民意が出た場合に計画を撤回するか▽発生する騒音の程度―など25項目47問です。「馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会」など計7団体が提出し、1月8日までに回答を求めていました。
市民・団体連絡会の三宅公人会長は「『丁寧に説明する』と言いながら、地元に説明する姿勢が見えない。言っていることとやっていることが違う」と強調しました。