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2021年2月19日(金)

ヒ素入り「不適土」山積み

北海道新幹線残土 健康被害を危惧

紙・岩渕議員・はたやま氏調査

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(写真)仮置き場で機構職員から説明を受ける(左から)紙、岩渕、はたやまの各氏ら=18日、北海道北斗市

 年約100億円もの赤字続きの北海道新幹線の札幌延伸工事で、環境基準をはるかに超える270倍の猛毒ヒ素が出土した問題で、日本共産党の紙智子、岩渕友両参院議員、はたやま和也前衆院議員は18日、北斗市の現場を調査しました。

 渡島(おしま)トンネル南鶉(みなみうずら)工区から出たヒ素入りの「条件不適土」が山積みになった天狗仮置き場。事業主体の鉄道・運輸機構によると、市内の村山処分地への搬入条件に適さない残土で、同工区は工事を中断しています。

 南鶉工区から住宅・市街地を通り、「不適土」を搬入する新たな仮置き場に決めた柳沢地域。粉じんによる子どもたちの健康被害が危惧されています。案内した機構職員は、「不適土」の量が見通せず、同地域の容量だけで「足りるか分からない」と言います。

 紙氏らは、「新幹線トンネル有害残土を考える北斗市民の会」と懇談しました。坂本常光会長は「子や孫の代に汚れた土地を渡せない」と訴えました。

 紙氏は「命にかかわる重大な問題を住民合意もなく期限ありきで工事を進めるのは許されません。みなさんの運動と議会の論戦で力を合わせていきましょう」と語りました。藤田啓実党市委員長・前市議が同行しました。


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