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2021年2月18日(木)

ソウル 小中高給食無料に

市民が声あげ実現

基本的教育権を保障

 韓国の首都ソウル市で3月に始まる新学期から小学校・中学校・高校の全学年で学校給食が無償になりました。同市は2011年に公立小学校の5、6年生から無償給食を導入。対象を段階的に拡大し、今春から公立、私立を問わず、すべての子どもたちが対象となります。コロナ禍で大きくなった教育格差の是正にも役立つと歓迎されています。

 現地メディアによると、徐正協(ソ・ジョンヒョプ)ソウル市長代行は15日、10年かけて無償給食が完成したと強調。昨年には高校までの教育無償化を実現しており、徐氏は無償給食が完了したことで「すべての児童・生徒が教育の基本権を保障されることになった」としました。

 「とくに新型コロナウイルスの感染拡大によって経済が厳しくなる中、(無償給食の)完全実施という普遍的な教育福祉が、国民の生活の足しになり、教育格差の縮小にも寄与することを望む」と述べました。

 ソウル市の人口は約970万人で、今年対象となる児童・生徒は約84万人。予算は7271億ウォン(約690億円)です。

 市民は2000年代から学校給食無償化の声をあげ、首長選挙の争点に押し上げてきました。


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