2021年2月16日(火)
長崎・石木ダム
現場に巨大土のう
工事強行警戒 住民座り込み
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長崎県と佐世保市が川棚町に建設を進める石木ダム事業の工事現場に県が巨大な土のうを設置し、工事を強行するつもりではないかと抗議の座り込みを続ける地元住民や支援者は警戒を強めています。15日には約40人で座り込みました。
住民らの座り込みに県は昨年、この区間の県道付け替え道路工事の工期を3度延長。工事が進まないことに焦りを見せています。
土のうは6日(土)~7日(日)ごろ、住民らがいない間に搬入されたもようで、座り込みをしている付近の上方の柵の後ろに一列に並べられています。「土のうがある所から一気に埋め立てていくつもりではないか」と住民らは心配げに語ります。
水没予定地に暮らす女性は「私たちも警戒している。県はいつでも、こちらが気を抜いた途端に工事を強行してくるからホッとできない。緊張が続く生活が普通になってしまった」と悔しさをにじませました。
行われた座り込みに参加した日本共産党長崎県委員会の山下満昭委員長は「不要な工事は中止し、そのためのお金と人材はコロナ対策に回すべきだ」と県の姿勢を批判しました。