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2021年2月16日(火)

福島・宮城 震度6強

10県157人負傷 東日本大震災の余震

 13日午後11時7分ごろ、福島県沖を震源とする地震があり、同県相馬市や宮城県蔵王町などで震度6強の揺れを観測しました。気象庁によると、震源の深さは55キロ。地震の規模(マグニチュード=M)は7・3と推定されます。総務省消防庁が15日まとめたところ、負傷者が福島県で83人、宮城県で52人など、東北、関東の10県で157人に上りました。11人が重傷、146人が軽傷でした。日本共産党は14日、小池晃書記局長を本部長、高橋千鶴子衆院議員を事務局長とする福島県沖地震災害対策本部を設置。同日、高橋氏、岩渕友参院議員らが福島県に入りました。


 福島や宮城などの被災地では大雨が予想され、土砂災害への警戒が高まっています。住宅の屋根瓦が落下する被害が相次いだ相馬市では雨に備え、市がブルーシートなどを無料で配布しました。

 気象庁によると、今回の地震は2011年3月に起きた東日本大震災の余震と考えられます。鎌谷紀子地震情報企画官は記者会見で「揺れの強かった地域は、今後1週間、最大震度6強程度の地震に注意してほしい」と呼び掛けました。

 東京電力によると、福島第1原発5、6号機と福島第2原発1号機の使用済み燃料プールから水があふれました。

 東北新幹線は那須塩原―盛岡間で運転を見合わせました。JR東日本によると、一部で復旧作業が完了し、16日から一ノ関―盛岡間で臨時ダイヤでの運転再開を決めました。東京―那須塩原間では1時間に1本程度、臨時列車を運行し、16日以降も当面継続します。新白河―古川間で電柱が折れるなど設備に被害が出たため復旧作業を進めており、全線再開は24日ごろの見込み。

 福島県相馬市の常磐道で発生した土砂崩れの影響で、相馬インターチェンジ(IC)―新地IC間の通行止めは15日も続きました。

 主な各地の震度は次の通り。

 震度6強=宮城県蔵王町、福島県国見町、相馬市、新地町

 震度6弱=宮城県石巻市、福島市、福島県郡山市


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