しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2021年2月12日(金)

生放送!とことん共産党

日本のあす どうすれば見える

小池書記局長とダースレイダー氏語る

写真

(写真)語り合う(左から)小池、ダースレイダー、司会の朝岡晶子の各氏

森氏暴言・コロナ対策・資本主義の限界

 日本共産党のインターネット番組「生放送!とことん共産党」は10日、「この国はどうなってるのか どうしたら明日が見えるのか」と題して、ラッパーのダースレイダー氏と小池晃書記局長が、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長による女性蔑視発言や政権交代による日本政治の転換、資本主義を乗り越えた未来社会などについて縦横に語り合いました。

 森氏の暴言について、ダースレイダー氏は「森氏は差別発言を繰り返しており、そんな人をトップにした日本社会の構造に問題がある」と述べました。

 小池氏は「女性が日常的に差別のもとにあり、マグマのように怒りがたまっているという日本社会の現状があぶりだされた」と指摘。「森氏辞任は当然で、それを第一歩にして、意思決定の場での男女同数や、性差別構造の是正に本格的に取り組まないといけない」と強調しました。

 ダースレイダー氏は、選択的夫婦別姓の問題で政権与党が後ろ向きであることを批判。「今の家族の実態がわかっていない。菅政権は当事者に会ったことがないのではないかというくらい狭い価値観で政策を決定している」と語りました。

 菅政権のコロナ対策についてダースレイダー氏は、PCR大規模検査を実施しないなど「いいかげんな政策の下で、実際の被害が広がっている。政策の大失敗だ」と批判。小規模ライブハウスなど「作品を提供し享受するあらゆる場に可能性と未来がある。しかし1軒もつぶさないという姿勢に行政が立っていないことに絶望感を覚える」と述べ、野党共闘での政権交代で政治を変えるために「野党共闘のイメージアップを図ってほしい」と述べました。

 小池氏は「コロナ危機を経て、自民党政権の下では生きていけないという危機感が国民に広がっている。野党が本気で、菅政権を倒し、新しい日本を作ると野党連合政権構想を明確にすることが肝心だ」と強調しました。

 話題は、資本主義を乗り越えた未来社会論に。ダースレイダー氏は「資本主義は限界だ。効率優先では得られない価値観を大事にした社会をつくる時だ」と述べました。

 小池氏は「マルクスは資本主義の限界や矛盾の鋭い分析をもとに未来社会を描いた」と指摘。女性差別反対の運動でも“資本主義は限界だ”との声が上がっていることに触れて、「もっと資本主義の限界や、時代が要請しているものを共産党らしく打ち出していくことが、日本の閉塞(へいそく)感を打ち破るうえでも重要だ」と語りました。


pageup