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2021年2月9日(火)

軍港反対 市民とともに

沖縄・浦添市長選 善戦 伊礼氏呼びかけ

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(写真)現職の当選確実の報道が流れた後、あいさつする伊礼氏(中央)=7日、沖縄県浦添市

 7日投開票の沖縄県浦添市長選で、幅広い市民・団体・政党の支援を受けた伊礼悠記氏(38)=無所属新=は、同市西海岸への新軍港建設の阻止を掲げて善戦したものの、及びませんでした。伊礼氏は「終わりではない。(市長選の経験を)沖縄の基地問題という困難を乗り越えて歴史を切り開く力にしよう」と呼びかけました。

 当選したのは、現職の松本哲治氏(53)=自民・公明推薦=で3選目です。伊礼氏と一騎打ちだった現職は当初の公約を破り、米軍那覇軍港(那覇市)の浦添市西海岸への移設(新軍港建設)を容認しています。

 現職の当選確実の報道が流れた後、伊礼氏は選挙事務所であいさつ。選挙戦で多様な市民が立ち上がってくれたことに感謝を述べ、「これからも皆さん、一緒に声を上げていこう」と訴えました。

 現職陣営は菅義偉首相の秘書や自民党本部職員を投入し、猛烈な組織的締め付けを実施しました。伊礼氏は医療機関への支援や業者・市民への現金給付など具体的な新型コロナ対策を公約し、市民本位の市政実現を訴えて猛追しました。

 あいさつ後に伊礼氏は報道陣の質問に答える中で、現職が「軍港が欲しいと思っている方は浦添にはいない」などと認めていることに触れ、「分かっているのであれば民意の立場に立つべき」だと指摘しました。

 伊礼氏を応援してきた女性(63)は、同県名護市辺野古の米軍新基地建設反対の不屈の運動のように、軍港反対の「運動を継続する」と力を込めました。

 開票結果は次の通りです。

当松本 哲治53無現 33278

 伊礼 悠記38無新 22503

 (投票率62・98%)


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