2021年2月8日(月)
浦添市長選 伊礼氏健闘
沖縄 「軍港より命」訴え広げる
現職松本氏当確
新軍港建設問題を最大争点とし、全国も注目した任期満了に伴う沖縄県の浦添市長選が7日、投開票されました。幅広い市民・団体・政党が支援した前市議の伊礼悠記氏(38)=無所属新=は、大健闘・猛追するも及びませんでした。松本哲治氏(53)=無所属現、自民・公明推薦=が3期目の当選を確実としました。
同市長選は米軍那覇軍港(那覇市)の浦添市西海岸への移設(新軍港建設)が最大争点。対決構図は、公約を破り日米両政府の同新軍港建設押し付けを容認する現職と、市民の思いに応えて軍港建設阻止を掲げた伊礼氏の一騎打ちでした。
伊礼氏は「軍港建設よりも命と暮らしを大切にする街づくり、市民の声が届く新しい浦添市の実現」を訴え、新型コロナ対策として、検査体制拡充や業者・市民への現金給付も公約。若者や女性、保守層など多様な市民が集結し、大運動が広がり続け、最後まで猛奮闘しました。
現職は、新軍港容認について「浦添市だけでは決められない」などと責任逃れの姿勢で、具体的なコロナ対策も語りませんでした。現職陣営は、菅義偉首相の秘書や自民党本部職員を投入し、猛烈な組織的締め付けを行いました。